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【地獄?】バス運転手はきついからやめとけ?きつい理由は9つの『ストレス』が原因だった。

【地獄?】バス運転手はきついからやめとけ?きつい理由は9つの『ストレス』が原因だった仕事内容

「バス運転手だけはやめとけ!」

これは20代の頃、僕がバス運転手に転職することを、親に報告した時の父親の第一声です。

実際バス運転手についてググるとネガティブな話題をよく見かけます。

「バス運転手 キツい」
「バス運転手 やめとけ」

またツイッター上でも、

など、たくさんのネガティブなツイートを見かけます。
特にバス運転手に転職したい人は、見ただけでバス運転手になる気が失せる(目をそむけたくなる)内容です。

しかし、実はこのような目をそむけたくなる内容こそ、バス運転手に転職する前に見ておくべきなのです。
もっとも、バス業界に限らず転職するときは良い面だけではなく、「きつい面」も理解しておく必要があります。

なぜならあなたにとって、その「きつい面」が入社後に許容できなければ、耐えられず会社を辞める事になるかもしれないからです。

転職活動は時間もお金もかかります。
せっかく内定までこぎつけた会社をすぐ辞めることは、あなたにとっても会社にとってもマイナスです。

そこでこの記事ではバス運転手に転職を考えているあなたに、

『バス運転手はやめとけと言われる9つのきつい理由』

を僕の経験やエピソードを交えて深堀解説します。

バス運転手になりたい男女
バス運転手になりたい男女

バス運転手についてググるとネガティブな情報がたくさん。バス運転手になるのが不安。

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ただの悪口の場合もあるので鵜呑みにするのはよくありません。

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しかし確かにバス業界特有のきつい事はあります。それを許容できないとバス運転手として仕事を続けていくのは難しいでしょう。

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バス運転手はやめとけと言われる理由。その結論は、『出退勤時間がバラバラ』『休みが少ない』『夏暑く、冬寒い』『拘束時間が長い』『運行中のイライラ』『ドライブレコーダーで監視されている』『基本給が低い』『クレーム』『事故のリスク』の9つです。

roi自画像
30代現役バス運転手『roi』
✓20代未経験でバス運転手に転職
✓一般・高速・貸切に乗務経験あり
✓入社3年目で運転・接客技術の社内コンテストで優勝
詳しくはこちら

※ここに記載した内容は特定の会社・団体・組織・個人を指すものではありません。またバス会社や仕事内容によって状況は異なるので、この記事がすべてにおいて当てはまるわけではない事をあらかじめご了承下さい。

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きつい理由①出社・退社時間がバラバラ
(ストレス度★☆☆☆☆)

出勤・退勤時間がバラバラ

バス運転手は基本的に毎日勤務時間や仕事内容が変わります。
そのため、出社・退社時間がバラバラなので慣れるまで生活リズムを作るのに苦労します。

僕の場合は転職してから慣れるまでに2~3カ月はかかりました。

特に何に苦労したかというと、起床時間がバラバラで寝坊してしまうリスクが高くなるので、出勤時間が早朝の場合、起きれるかどうか気になって逆に寝れなくなってしまうことでした。

寝坊対策については以前の記事(絶対に遅刻できないバス運転手の寝坊対策ルーティンをご紹介!寝坊で遅刻は厳禁です。)で詳しく解説しているのでご覧ください。

僕のように前職が毎日同じ出社・退社時間だった方は、バス運転手独特の生活リズムに慣れるまできつく感じると思います。

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ただし、一度この生活リズムに慣れてしまえば何とも思わなくなります。 つまり慣れの問題で時間が解決してくれるため、ストレス度は星一つ。

きつい理由②休みが少ない。土日祝も仕事
(ストレス度★☆☆☆☆)

バス業界は繁忙期と閑散期があります。

特に貸切バス事業を行っている会社は、特に9、10、11月は繁忙期とあたります。繁忙期になると月の休日が、3日や4日しかないことなんてザラにあります。

また路線バスであれば、365日運行しているので、

「僕は土日祝は必ず休みまーす!」

なんてことは通用しません。誰かが土日祝日もバスを運行する事で成り立っています。

またバス業界は慢性的な人で不足に陥っており、結果として、

【休みが少なく、土日祝も仕事をしなければならない】

状態となっているのです。

働いてばかりだと自分の時間が無くなるので、休みはしっかり休んで、仕事もプライベートも充実させたい人にとってはきついと思います。

ちなみに、バス業界は基本給が少なく、稼ぐためには休日出勤をしなければならない現状がありますが、逆を言えば働こうと思えばいくらでも仕事があるので、働けば働くほど稼ぐことはできます。

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僕は稼ぎたい(家族がいるので稼がざるを得ない…)ので、休みが少ないのはそれほど苦ではないので、ストレス度は星一つ。

きつい理由③夏は暑く、冬は寒い
(ストレス度★★☆☆☆)

「バス運転手って、冷暖房が効いた快適な環境で仕事ができるんでしょ?」

と思っているあなた。

甘いです!

バスの運転席は、夏は暑く、冬は寒いです。

特に扉の開閉が多い路線バスは、暑い空気や冷たい空気がすぐに車内に入ってきてしまい、夏は汗ダラダラ、冬は指先が凍えながら運転していることも少なくありません。

また運転席は三方(フロント、右側、左側)をガラスで囲まれているため、夏の厳しい日差しや冬の冷たい空気が伝わってくるので、特に過酷な環境であると言えます。

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ただ、これも慣れてしまえばそこまで苦にならなく感じますし、バスの運転席とはそんなものだとあきらめ?がつくので、ストレス度は星二つ。

きつい理由④拘束時間が長い
(ストレス度★★☆☆☆)

拘束時間が長い

バス運転手の1日当たりの拘束時間は、最大何時間まで可能かご存じですか?

実は「16時間(※条件付き)」まで拘束可能なのです。
【詳しくはこちら(参照:バス運転者の労働時間等の改善基準のポイント)】

実際、一般路線バスは基本的に朝夕のラッシュ時に合わせてバスを走らせているので、本数が少なくなる日中の時間帯は休憩が多くなります。

つまり朝走って日中休憩し、夕方から夜にかけてまた走るというパターンが多く、朝から夜まで長時間拘束されます。

片道の運行距離が200~300キロ高速路線バスだと、A地点からB地点まで4~5時間かけて運行し、B地点で2~3時間ほど休憩して、今度はB地点からA地点にまた4~5時間かけて帰ってくるため、結局朝から夜まで拘束されます。

もちろん、

「拘束時間=ハンドルを握っている時間」ではありません。
中には休憩時間が1日トータル4、5時間ある仕事もあります。

『休憩時間が多いと楽なんじゃないの?』


と思う方もいると思いますが、結局は会社に拘束されています。

朝早く家を出て夜遅く家に帰るということは家族がいる場合、妻や子供と触れ合える時間もそれだけ減ってしまうので、家庭内のすれ違いが生まれやすい環境になってしまいます。

拘束時間の短い仕事もありますが、僕の場合拘束時間が12~14時間の仕事が多いため、一般的な会社員よりも長くなります。

僕の場合ですが、正直バス運転手は拘束時間が長いものだという慣れがあるので、今はそこまで苦になっていません。


また、長い休憩時間を有効活用できれば、バス運転手の仕事も充実すると思うので、それぞれ皆さんに合った過ごし方を見つけることができれば、ストレスも感じにくくなると思います。
詳しくはこちらの記事(【仕事別】バス運転手の休憩時間のよくある過ごし方はこれ!)をご覧ください。

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と言うことで、拘束時間が長いストレス度は、星二つ。

きつい理由⑤運行中のイライラ
(ストレス度★★★☆☆)

運行中のイライラ

バス運転手になって初めて気が付いたことが、

「他車は想像以上にバスに親切じゃない事」

でした。

例えば、

✓バス停から出る時になかなか譲らない。
✓前の車と車間距離をとって走行しているのに、そのスペースに無理やり割り込む。
✓車線変更中に後方からわざと速度を上げてバスの後ろに迫る。
✓高速道路のSA・PAのバス専用スペースに駐車する。
✓高速道走行中、前の車に追い越しをかけたら、抜かれないように速度を上げる。

などなど…

挙げたらキリがありませんが、とにかく他車からイライラさせられる場面は多々あります。

今でこそバス運転手の気持ちが分かるので、僕が自家用車を運転しているときにバスを見かけたら、積極的に譲るなどしていますが、正直バス運転手になる前はバスに対して親切な運転をしていませんでした。

何事もその立場にならなければ分からない事がたくさんあるように、バス運転手にならなければ分からない大変さや苦労があります。

それを考えると、上記の様な一般車の振る舞いも分からなくもないですが、やはり時間に追われお客様からのプレッシャーを感じながらの運行中に一般車から不親切なことをされるとイライラしてしまうのも事実です。

新人の頃は覚えることがたくさんあって余裕が無いため、一般車から嫌がらせをされてもほとんど気になりません。

しかし、慣れてきて周りが見えるようになると、一般車の傍若無人さが目につくようになりイライラさせられることが多くなります。

うまく受け流せたりスルー出来ればいいですが、いちいちイライラしているとかなりストレスが溜まります。

ストレスが溜まるだけならまだいいですが、やられた一般車に対してクラクションを鳴らしたり、車間距離を詰めたり、パッシングをしたり具体的な行動にでてしまうと、場合によっては苦情が来て、支店(営業所)に返ったときに、ドライブレコーダーを見られてあなたが怒られてしまいます。

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運行中のイライラは、何年経っても慣れません。と言うことで、ストレス度は星三つ。

きつい理由⑥ドライブレコーダーで監視されている
(ストレス度★★★☆☆)

ドライブレコーダーで監視されている

昨今のあおり運転等の対策で一般車にも広く普及してきているドライブレコーダーですが、バスにも搭載されています。

しかもバスの場合は車体が大きいので、複数のカメラが車内外に取り付けられています。

もちろん事故や車内でトラブルが発生した際に、運転手の味方になってくれるのですが、諸刃の剣でもあります。

つまり、何事もないときにはドライブレコーダーを使って、運転手が会社で決められた手順を守って仕事をしているかチェックすることも可能なのです。

また最新型のドライブレコーダーは、会社からほぼリアルタイムで映像を確認することができるので、乗務中は常に監視することができると言っても過言ではありません。

ほとんどの運転手は、規定の手順を守って乗務していたり、不正をしているわけではないので、いつ見られても大丈夫だと思います。

しかし、いつでも仕事風景を見られる環境下で仕事をするというのは、運転手によっては監視下に置かれていると感じる場合もあります。

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ドライブレコーダーにも保存期間があり、その期間を過ぎると過去の映像は見ることができなくなりますが、一定期間あなたの乗務風景をいつでも見ることができる環境下にあるのはやはりストレスです。ストレス度は星三つ。

きつい理由⑦基本給が低い
(ストレス度★★★★☆)

基本給が低い

バス運転手の給与は基本給が低く抑えられており、走行距離手当・休日出勤手当・時間外手当など各種手当で稼ぐのが基本です。

僕の先輩で勤続年数20年以上のベテラン運転手がいるのですが、年齢は50歳を超えているにもかかわらず、基本給は25万円前後です。

同条件で他の業界と比べると明らかに低いと思います。

基本給が低いということは求人票通りの年間休日だと、基本給+α程度の給料しかなく独身であればまだしも、家族持ちであれば生活するのが厳しいため、必然的に休みの日も乗務しなけらばならなくなります。

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基本給の低さはバス業界の慢性的な状況ですが、残業代にもボーナス代にも関わってくる基本給が低いと、ストレスはかなりのものです。と言うことで、星四つ。

きつい理由⑧クレーム
(ストレス度★★★★☆)

苦情

お客様からのクレーム

バスに乗車されるお客様は実にさまざまな方がいらっしゃいます。

「ありがとう」「お疲れ様」と声をかけてくださる方がいれば、運転手に対して高圧的な態度をとる方もいらっしゃいます。

しかし一番厄介なのがクレーマーです。
もちろん、運転手自身に非があるときは、苦情がきてしかるべきだと思いますが、

「バスが遅れた。」

「バス停で立ってた位置に乗車ドアがピッタリこず歩かされた。」

「運転手の目つきが悪かった。」

などなど、そんなことで!?と言うような内容で苦情を言ってくる方もいます。
直接その場で運転手に言ってくれればまだ対応の仕方があるのですが、そういう方に限ってその場では言わずに、会社に直接連絡してきます。

しかも苦情を言うときは、運転手が悪くなかったとしても、さも運転手が悪いかのように会社に訴えるので、会社から聞き取り調査があるときも運転手が悪い前提で話を進められる時があります。

もちろんドライブレコーダーを確認すればわかることなのですが、そのような会社の対応にうんざりするときもあります。

一般車からのクレーム

日々バスを運転していると一般車に迷惑をかけてしまうときがあります。
車体が大きいので混雑している街中などは特に、気を遣いながら運転しています。

一般車の動きを読んで、スムーズに車線変更をしたり、走行中や停車時は威圧感を与えないように車間距離をしっかり空けたりなど、様々なことを考えながら運転しているのです。

しかしいくら気を使っていたとはいえ、時に一般車からの苦情が来るときがあります。

「急に割り込まれた。」
「車間距離を詰められた。」
「睨まれた。」

などなど、本来はしっかりと安全運行ができていたとしても、すべてはドライバーの感じ方次第なので虫の居所が悪かった時などは理不尽な苦情がきたりします。

もちろんドライブレコーダーを確認すれば運転手が悪いかどうか分かることですが、会社は、

『少なからずそのような苦情を誘発した運転手にも責任があるんじゃないか。』

と言う目線でドライブレコーダーを見られる時があり、運転手の立場に立って考えてくれないときはうんざりするときがあります。

roi
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クレームは理不尽なものです。いくら自分がちゃんと職務を遂行していたとしても、相手が気に障ればクレームをもらってしまいます。こればかりは自分ではどうしようもできないので、ストレス度は星四つ。

きつい理由⑨事故のリスク
(ストレス度★★★★★)

事故のリスク

バスは電車や航空機と違って、公道上を走行するので歩行者や自転車もいれば、一般車は老若男女問わず運転をしています。

線路上や空と比べると、事故のリスクが高いカオスな環境下で運転していると言っても過言ではありません。

しかも、バスを運転するための免許証は自家用車の免許証と同じです。

乗務中の事故や違反によって、自家用車が運転できなくなる可能性もあります。
逆もしかりで自家用車での事故や違反を注意しなければ、最悪乗務できなくなることもあります。

また歩行者や自転車との人身事故に注意することはもちろんですが、お客様の車内人身事故にも注意しなければなりません。

仮に運転手に過失がなかっとしても、ひとたび事故が起きれば警察や会社からの聞き取り調査は時間がかかり、精神的負担は大きいものになります。

プロドライバーであればいかなる事故も起こさないようにするのは当たり前のことです。
しかし、運転手ではどうしようもできない事故やその日の体調によって事故のリスクが高まることもあります。

結果、過失があろうがなかろうが、事故が起きると運転手の精神的負担はかなり大きいものとなり、それを防ぐ為に神経を使って運行するのもまた運転手の大きな負担になっているのは間違いありません。

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バス運転手をしている以上、事故のリスクはずっと付きまとうものなので、ストレス度は星五つ。

【まとめ】バス運転手はきついからやめとけ?きつい理由は9つの『ストレス』が原因だった。

これだけは知っておいてほしいバス運転手のきついストレス9つをお伝えしました。
この内容はバス運転手をする上でずっと付きまとうことです。

しかし、この内容はバス会社の採用ページや、求人サイトでは見ることはできません。
当たり前ですよね。

採用したいのにこんなネガティブな内容を記載したら誰も来てくれなくなるからです。

しかし、何度も言いますがこのようなきつい面こそしっかり理解して上で転職活動を進めなければなりません。
未経験者ならなおさらです。

バス運転手を目指している方は、今一度この9つのストレスをあなた自身が許容できるかどうかしっかり考えてみてください。

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