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バス運転手を辞めたい!と思う瞬間6つ【共感】

バス運転を辞めたい!と思う瞬間6つ【共感】あれこれ

バス運転手の仕事をしていて「辞めたいな」と思ったことはありませんか?

首を大きく縦に振ったあなた。
辞めたいと思うのはあなただけではありません。

僕もこれまで何度かバス運転手を辞めたいと思ったことがあります。

僕の肌感覚では9割以上のバス運転手は辞めたいと思ったことが一度はあると思います。
実際にバス業界は運転手の「出入り」が激しく、辞める運転手が多数いることがそれを物語っています。

ツイッターを見ていても「バス運転手を辞めたい」ツイートはよく見かけます。

その背景にはバス業界の特殊性やバス運転手の職業柄ゆえに起こりうる問題があるのです。

この記事では僕の経験をもとに、バス運転手をしていたらありがちな「辞めたいと思う瞬間」6つを具体例を用いながらお話します。
この内容は、バス運転手の仕事を続けるうえで避けては通れない事ばかりです。

バス運転手を目指す方が読むと、バス運転手のリアルな実態やなぜ辞める人が多いのか理解できると思います。
仮にこの記事を読んで耐えれそうにないと感じたなら、バス運転手になることを考え直した方がいいかもしれません。

また現役バス運転手の方が読むときっと共感していただけると思います。

↓筆者の自己紹介

roi自画像✓20代未経験でバス運転手に転職
✓一般・高速・貸切に乗務経験あり
✓入社3年目で運転・接客技術の社内コンテストで優勝
詳しくはこちら

※ここに記載した内容は特定の会社・団体・組織・個人を指すものではありません。またバス会社や仕事によって状況は異なるので、この記事の内容がすべて当てはまるわけではない事をあらかじめご了承願います。

バス運転手になりたい男女
バス運転手になりたい男女

バス運転手の人たちはどんな時に辞めたいと思うのか知りたい。

roi
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働いて初めて分かるリアルな実態をお伝えします。

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事故をした時

運転免許の最高峰と呼ばれる大型2種免許を持つものとして事故を起こすことはあってはなりません。

しかしレールの上を走る鉄道や空を飛ぶ航空機と違い、バスが走るのは一般車や歩行者、自転車等が入り乱れる公道です。
バス運転手がどうしようもできない状況も出てくるため、事故を100%防ぐことはできません。

バス運転手に過失がない事故であってもひとたび事故が起きると、

〇関係各所への連絡や聞き取り調査
〇お客様に迷惑をかけてしまった罪悪感
〇会社でのドライブレコーダーを確認しながらの「事情聴取」

などなど事故が起きたこと自体ショックなのにそれに追い打ちをかけるような出来事が待っています。

もちろん事故が起きてしまった以上、その状況説明と原因究明は必要です。
しかしバス運転手によってはその過程ですっかり憔悴しきってしまう場合もあります。

また明らかに運転手に過失がなかったとしても、管理者からの「事情聴取」が運転手の粗さがしのようになり、最終的にこじつけのようにバス運転手に原因を作って改善させようとする場合も時にあります。

そのようになると会社に対して猜疑心が強くなったり失望してしまい、辞めたいと思うようになります。

寝坊して遅刻した時

これは寝坊した運転手に過失があるのですが、遅刻をすると管理者や他の運転手に多大な迷惑が掛かります。

何分遅刻したかにもよりますが、明らかに出勤時間に間に合わない場合は、その運転手が本来担当するバスを他の運転手が運行しなけらばなりません。
その為、管理者が要員の手配を行ったり、休日の運転手が呼び出されたり(あらかじめそのようなことを想定して要員待機させている会社もあります)するため、一人の遅刻が何人もの人に迷惑をかけてしまうのです。

そのため寝坊した運転手の多くは罪悪感を感じ、この状況から逃げ出したくなると考えることもあるのです。

また場合によっては、寝坊した原因が勤務間インターバルが短すぎることや、拘束時間の長い勤務体系にあると考える運転手も出てきます。

寝坊して遅刻すると改めて自らの状況を考え直すことによって、

「バス運転手は自分に向いていないんじゃないか」
「このような勤務体系で長く仕事を続けていくのは無理だ」

など感じるようになると、バス運転手を辞めたいと思うようになります。

お客様からクレームをもらった時

思いもよらぬことでお客様からクレームをもらうことがあります。

心当たりがあるものであればまだいいですが、時に親切丁寧に接客をしていたのにもかかわらず理不尽な内容のクレームが来ることもあります。

〇目つきが悪かった
〇バスが遅れてイライラした
〇車内温度が暑かった(寒かった)

などなどほんの一例ですが、内心(そんなことで!?)と思うようなクレームが来ることもあります。

クレームが来ると管理者から呼び出され事情を聞かれ、場合によってはドライブレコーダーで状況を確認されます。

いくら理不尽な内容であったとしても、会社としてはその原因と対策を考える必要がある為、どうしても運転手から事情を聞くことになるのです。

運転手からすれば、そんなことでクレームを入れてくるお客様に辟易するとともに、一辺倒な会社の対応に嫌気がさすこともあります。

バス会社独特の人間関係が嫌になった時

バス運転手になって初めて感じましたが、運転手同士の人間関係は独特です。
具体的には、

〇噂話が好き
〇根も葉もない話が広まる
〇他の運転手の悪口を言う

僕が入社した当時はほとんどの運転手が男性でしたので、僕個人のイメージ的に男社会のさっぱり、さばさばした人間関係だと思っていました。

しかし実際は女子もびっくり(笑)のドロドロした人間関係が垣間見えることも多々ありました。

仕事中は黙って仕事をしている反動なのか、休憩所ではよくしゃべる運転手が多くその話題の中に他の運転手の噂話が良くされています。

「○○さんが苦情もらった」
「あの事故は○○さんがしたものだ」
「○○さんはガイドとできてる」

などなど情報通の運転手がおり、結果的にその噂話は事実のこともあるのですが、僕はこのような他人の噂話が好きではないのでなるべく話の中に入らないようにしています。

また結果的に事実であればまだいいのですが、全く根も葉もない事実無根の話が平然と運転手間で広まることもあり、僕自身の話もこのように広まっているんじゃないかと怖くなる時があります。

更に本人がいない所でその運転手の悪口をいってイメージダウンを図る人もいるので、そのような人間関係をみるとバス運転手が嫌になる人もいると思います。

ドライブレコーダーで監視されていると感じた時

バス運転手にとってドライブレコーダーは諸刃の剣です。

事故が発生した時は、過失がないことを証明しバス運転手を守ってくれることもあります。

その反面、バス運転手の乗務中の一挙手一投足が記録されている為、会社からバス運転手の粗探しに使われることもあります。

会社側は定期的に普段の乗務中の様子をドライブレコーダーで確認することで、将来乗務員が事故を起こしたり苦情をもらうことを防ぐ為だと考えています。

しかしそれを監視されていると感じる乗務員もいて、乗務中に窮屈な思いをする場合もあります。

例えばお客様とトラブルがあった際、真っ先にドライブレコーダーを確認されます。
そのトラブルの原因とは全く関係のないことまで「できていない」と指摘される場合もあるのです。

仕事のリスクと給料が釣り合っていないと感じた時

バス運転手は日々たくさんのリスクと向き合いながら仕事をしています。

トラック運転手と違い、運んでいるのはお客様の命です。
通勤通学の時間帯の路線バスは一度に60人近くのお客様乗車していることもあります。

そんな中で一般車や歩行者、自転車に気を遣いながら安全にバスを運行するのは非常に神経をすり減らします。
毎日気を遣いながら運転した上で給料明細を見ると、

「こんなにリスクがある仕事なのにこれほどの手取りしかないのか」

と実感することもあると思います。

休日出勤をすればそれなりの給料にはなります。
しかし基本給が低く抑えられている為、カレンダー通りの休みをとっていたら手取り額は本当に少ないものになってしまうのです。

【まとめ】バス運転手を辞めたい!と思う瞬間6選【共感】

仕事をしていると今の仕事を辞めたいと思う瞬間なんていくらでもあると思います。
なにもバス運転手が特別多いとは思いませんが、以上で上げた内容は多くの運転手が感じていることだと思います。

これからバス運転手を目指している方は今一度読み返して頂き、あなた自身が許容できる内容なのかをしっかりと自分自身に問いかけてみてください。

もちろん僕は辛い時もありますが、今のところ許容できているのでバス運転手の仕事を続けることができています。

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