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バス運転手になって会社で良好な人間関係を構築する方法5選

バス運転手になって会社で良好な人間関係を構築する方法5選あれこれ

未経験でバス運転手に転職したい方へ。
バス会社でうまく人間関係を構築できるか不安ではありませんか?

僕も20代未経験からバス運転手に転職したので、内定もらってから会社に馴染めるかどうか不安な毎日でした。

と言うのも、転職活動中は様々なバス会社の面接に行きましたが、どの会社も一緒に受験している人を見ると、僕と同世代の人はほとんどおらず、年上ばかり(しかも一回り以上)で入社後の人間関係を想像するととても不安になりました。

実際に入社した会社も、全体の9割5分以上が僕よりも年上の運転手だったのです。

僕より20歳も30歳も離れた先輩運転手とどのようにコミュニケーションを取ればいいのか、どういう立ち位置で自分の居場所を作ればいいのかが分からず、バス運転手を辞めようかと思った時期もありました。

そんな僕の経験から、

〇20~30代でバス運転手になりたい人
〇未経験だがすでにバス会社から内定をもらっている人

は僕と同じように入社後の人間関係について不安を抱えている方も多いと思います。

この記事ではそんな方に向けて、

①バス会社の人間関係を解説
②どのような立ち振る舞いをすれば良好な人間関係を構築できるのか

具体例を交えてお伝えします。


この記事を読めば、バス業界独特な人間関係が理解でき、その中で必要な人間関係の築き方を理解することができます。

特にバス業界未経験者には、『未知の世界』と言えると思うので、是非最後まで読んでいただき不安を払拭していただきたいと思います。

バス運転手になりたい男女
バス運転手になりたい男女

年上だらけの先輩運転手と打ち解けられるかかなり不安。

roi
roi

僕も入社前はとても不安だったのでその気持ちわかります。

ポイントは挨拶、素直さ、傾聴です。

roi自画像
30代現役バス運転手『roi』
✓20代未経験でバス運転手に転職
✓一般・高速・貸切に乗務経験あり
✓入社3年目で運転・接客技術の社内コンテストで優勝
詳しい自己紹介はこちら

※ここに記載した内容は特定の会社・団体・組織・個人を指すものではありません。またバス会社や仕事内容によって状況は異なるので、この記事がすべてにおいて当てはまるわけではない事をあらかじめご了承下さい。

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バス業界の人間関係とは?

全乗務員と毎日会うわけではない

バス運転手の仕事は、毎日の仕事内容によって出勤・退勤時間がバラバラになります。
みんな定時に出退勤するわけではありません。

その為、仕事の流れによっては同じ支店・営業所であっても、1週間以上顔を合わせることがない運転手もいます。

規模が大きい支店・営業所であれば、1ヵ月近く会うことがないこともあります。

新人の頃は仕事を覚えることがたくさんある上に、たまにしか会わない先輩運転手がたくさんいるので、名前を覚えるのが大変でした。

年下の先輩がたくさんいる

僕は20代でバス運転手になったので、入社当時ほとんどが僕より年上の運転手ばかりでしたが、バス業界へ転職するボリュームゾーンとも言える、30代後半~40代後半の方であれば、年下の先輩がたくさんいることになります。

もちろん新人教育の教官が年下のことも多々あり、時に厳しい指導を一回りも離れた年下の教官から受けることもあれば、分からない事がある時は年下の先輩に教えを乞うことだってあります。

噂話が好き

僕の過去のツイートですが、本当にバス運転手は噂話が好きです。

特に同じ運転手の悪い噂。
『人の不幸は蜜の味』とばかりに、

「○○さん、あの交差点で事故したそうだよ。」
「この前○○さんが苦情もらったらしいよ。」

誰が事故した、どんな苦情をもらった等の悪い噂が本人のいない所で飛び交うこともしばしば。

またよくあるのが、

「〇〇さんと〇〇さんって仲悪いらしいよ。」
「〇〇さんってあのバスガイドと付き合ってるらしいよ。」

この手の噂話もバス運転手は大好物です(笑)

しかもその噂話が真実であればまだしも、尾ひれ背びれがついて、話が大きく全く事実と違う内容になって本人の耳に届くこともしばしば。

乗務中は基本的に一人で仕事をする

基本的に乗務中は一人で仕事をします。

もっとも、貸切の台数口での仕事やツーマン運行(1台のバスを2名の乗務員で運行)の場合は他の乗務員とコミュニケーションを取りながら仕事をすることになります。

しかし、それでもハンドルを握れば運転席は自分一人となります。
バスの操作や交通状況の判断等はあなたに委ねられます。

よく言えば、黙々と仕事をできる環境にあると言えます。

乗務員間の派閥がある

特に貸切バスで多く、乗務員間の派閥が存在することがあります。

貸切バスでは台数口での仕事をする場合、基本的に先頭を走る号車の運転手が、『リーダー』となります。
そのリーダーは仕事の最初から最後までスムーズに流れるように、事前に地図などで勉強したり、当日は添乗員やバスガイドと打ち合わせをしながら、他の号車の運転手に指示を出していきます。

おのずと台数が多くなればなるほど、考えることも多くなり、難易度が上がります。

その為、『リーダー』となる運転手は経験豊富なベテランが担うことが多いのです。

またリーダーによって考え方が異なるので、走るルートはもとより仕事に対する考え方や、やり方が大きく異なるので、仕事をする上でリーダー同士の仲が悪いこともよくあります。

結果的に自らの考え方に賛同する他の乗務員を巻き込んで、派閥が形成されていきます。

おしゃべり好きが多い

【バスの運転手は無口で怖い】

僕はバス運転手になる前、このような大きな勘違いをしていました。

それもそのはず、僕がバスを利用する時に見るバス運転手の姿は、まるで怒っているかのような雰囲気を醸し出している方が多かったからです。(もちろんそんな人ばかりではないですが)

実際に僕もバス運転手になってみると、その当時見ていた運転手と同じような雰囲気になってしまいました(笑)

それはなぜか。

「お客様の命を預かり、老若男女問わず様々なドライバーがいる中で無事故で運行しようと思えば、おのずと緊張感を持った顔つきになりピリッとした雰囲気になる」

からです。

しかしひとたび休憩に入れば一変します。
休憩所では他愛もない話や馬鹿話でしばしば盛り上がっています。

お客さんからが見れば、

「この運転手ってこんなに笑う人だったの?」

と驚かれるかもしれませんね。

バス会社で良好な人間関係を築く5つの方法

基本の挨拶はしっかりと

言うまでもなく挨拶は人間関係を構築する上でとても大切です。
特に年齢層が高いバス業界であれば特に重要です。

最初が肝心なため、入社して数カ月は特に挨拶を疎かにせずしっかり行いましょう。
最初に形作られる人のイメージと言うものは後々まで影響します。
しっかりと挨拶を行い少しでもいいイメージを持たれることが重要です。

大事な挨拶はこの4つ。

「おはようございます。」
支店・営業所・車庫などでその日初めて先輩に会った時。
「お疲れ様です。」
休憩所などで先輩に会った時。
「お気をつけて行ってらっしゃい。」
先に発車する先輩を送る時。
「お先に失礼します。」
先に自分が仕事が終わった帰り際の時。

状況に応じてこの4つの挨拶を使い分ければ、少なくとも第一印象はいい印象を持ってもらえると思います。

その際元気よく爽やかに言えたらなお良しです。

先輩運転手の話をよく聞く

先ほども少し話しましたが、僕がバス運転手になる前のバス運転手のイメージは、

「なんか怖いな。」

無表情で車内アナウンスの声も大体低くく、

「怒ってるの?」

と言いたくなるような方が多かったです。(バス運転手になって僕も同じような雰囲気になってしまっていますが…笑)

なので皆さんは運転中のイメージしか見たことないと思いますが、ずっとその雰囲気のまま過ごしているわけではありません。
1便走り終わってバスから降りると雰囲気が一変する運転手も多いです。

バス運転手は普段黙って(車内アナウンス以外)黙々と仕事をするので、休憩中はその反動かおしゃべり好きな人が多いです。

若い方は先輩運転手の話と聞いて、

「年上のつまらない話を延々と聞かないといけないのか…」

と正直に思われるかもしれませんが、仕事での失敗談や伝説?(笑)的な話から、私生活のおもしろ話など、楽しい話が盛りだくさんなので僕は全く苦になりませんでした。

そうやっておしゃべり好きな先輩の話をよく聞いていれば、タメになる話から面白話まで会話が弾んで打ち解けられますし可愛がってもらえます。

分からないことがあれば素直に「教えてください」と言う

入社してすぐは分からないことだらけです。

もちろん独り立ちまでは指導運転手がマンツーマンで指導してくれますが、独り立ちしてからも色々と分からないことが出てくるものです。

そんな時は素直に先輩に教えてもらいましょう。

しかし中には口数が少なかったり、外見がいかつめの先輩もいるでしょう。

そんな先輩だと、

「教えてくださいって言いずらいな…」

「そんなことも知らないのかなんて言われたらどうしよう。」

となかなか声をかけづらいものですが、人は見た目で判断してはいけません(笑)

僕も経験があるのですが、勇気を出して聞いてみると外見が強面でも、とても親切に教えてくれたり聞いてもないことまで教えてくれることもありました。

なんなら自分の過去の失敗談を面白おかしく教えてくれたりします。

とある先輩が言っていたのですが、

「色々教えてあげたいけど、何が分からないかが分からない。○○を教えてくださいと具体的に聞いてくれた方が教えやすい。」

確かに先輩の立場からすれば、後輩が何が分からなくて何に困っているか分からないのは当然ですよね。

「○○が分かりません。」

「○○で困っています。」

など後輩からどんどん質問したり意思表示をすることで先輩も教えやすくなるのです。

また先輩も後輩からいろいろ質問されたり頼られることは嫌な気はしないと思うので、勇気を出してどんどん質問することで先輩と打ち解けることもできます。

バスの掃除は抜かりなく

自分が乗務した後に先輩が乗務する場合の掃除は、特に念入りに行いましょう。

乗務後の掃除の有無は会社によって異なりますが、自分で掃除を行わなければならない場合、次の日に気持ちよく乗務してもらえるようにするためです。

先輩はちゃんと掃除ができているかどうか、見てないようで見ています。

特に新人の頃はちゃんとできているかどうか見ていますし、汚れが残っていると悪目立ちしてしまいます。

実際のところ先輩の掃除も完ぺきではないのですが、新人は良くも悪くも目立ってしまいますので、最初が肝心と思って念入りに掃除を行いましょう。

先輩と乗務するときは自分の持てる技術を全部出すつもりで

先輩はあなたの運転操作も見ています。

例えば夜行高速や貸切でツーマン運行(運転手2名で運行)する時は、特に気を抜いてはいけません。

打ち解けられた先輩と一緒に乗務するときは気を抜きがちですが、先ほどお話したバスの掃除と同じかそれ以上、先輩はあなたの運転操作を見ています。

何を見ているのかと言うと、

「運転操作に対する姿勢。」

技術も経験も先輩の方が上なのは当たり前で、どちらが上手が見ているのではなく、どれだけ意識して運転操作に向き合っているかその姿勢を見ているのです。

バスに乗っていれば、意識しているかしていないかすぐに分かります。

例え、まだうまくできていなかったとしても、もっと上手になりたいという意識をもって取り組むことで先輩にもその熱意が伝わるのです。

熱意が伝わればもっといろんなことを教えてもらえますし、バス運転手としても認めてもらえるのです。

バス運転手になって会社で良好な人間関係を構築する方法5選

20代でバス運転手になった僕も、周りは年上の先輩ばかりで当初はその年齢差を気にしていましたし、打ち解けられるかとても不安でした。

しかし上記の方法を実践することですぐに受け入れてもらえるようになりました。

打ち解けて色々話をしているとそのうち年齢差なんて気にならなくなりますし、今時の40代、50代の方は心が若い方が多い気がします。(ジェネレーションギャップを感じる話題もときにはありますが…笑)

不安になる必要は全くありません!

きっとあなたの入社をたくさんの素敵な先輩たちが待っています!

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